2024年3月18日(月)
3月だというのに木枯らしのような冷たい強い風が吹く日でしたが、そんな悪天候にもかかわらず10組の親子の皆さんが元気に参加し、賑やかに過ごしました。
今回は地域密着型防災ミニ講座を開催しました。昨年も同じ3月に同じテーマでミニ講座を開いています。
まずは主任児童委員から、葵学区の防災情報のご提供コーナーでした。基本的には昨年の講座と同じ内容です。避難所では自治会毎に受付窓口が作られる予定であること、自治会未加入でも支援物資を受けることができるが受付をし被災者名簿への登録をする必要があるので自分の地域の自治会名は知っておいた方がよいことをお話しし、地図をお配りしました。また、葵学区連絡協議会のホームページのタブ「防災」をクリックすると葵小学校に備蓄されている物品を閲覧できること、小さい子向けの備蓄は無いので各ご家庭での備えが必要なこと、葵学区には1万人以上が住んでいるが避難所である葵小体育館には通路をつぶしても250人の避難が限界でありできるだけ自宅避難で済むような備えが必要であることもお伝えしました。
次に、東保育園の先生方に、いつもより長めの時間、手遊びをご紹介いただきました。停電し音楽も聴けずテレビも見られず、危なくて公園に遊びに行くこともできない発災時、さらに避難所に避難している場合は静かに過ごすことが求められるなど、お子さんが不安とストレスで機嫌が悪くなることは充分考えられます。パパやママとのスキンシップも兼ねられる手遊びのバリエーションがあると、きっと助けになります。
先生方からは、「あかちゃんとママを守る防災ノート」(ぜひこの名前で検索してみてください。内閣府防災情報のひとつとして、PDFで配布されています。)から抜粋したプリントの配布もありました。
締めくくりは、非常食の試食です。お湯やお水で戻るアルファ米と、子どもでも食べやすい乾パンの試食会をしました。特に乾パンは、ちょっと大きいお子さんたちに人気?昔は一緒に入っている氷砂糖と同じくらいカチカチでしたが、今のものはふつうに噛める固さで、大きさも子どもがつかんで食べるのにちょうど良く、食べ応えがあるおいしいビスケットといった感じです。ママからもらって喜んで食べる姿が見られました。
多くの小さいお子さんは、どんなにお腹が空いても、嫌いな味や食感の食べ物は受け付けません。お子さんが食べられる非常食を知り、好みは変わっていく可能性もあるのでローリングストックで備えることは、特に各ご家庭で心がけていただきたいことのひとつです。子どもに食べさせるものがないことほど、親として辛く情けないことはないので・・・
“いざというとき”が来ないに越したことはありませんが、日本に住んでいる限りいつかそのときが来る確率はかなり高いです。今年は残念ながら1月1日から能登で大地震、名古屋でもかなり揺れました。被災エリア外に避難するにしても道路など交通網が復旧するまではなんとか生き延びなくてはなりません。少しでも体力とメンタルを維持し生活再建のための元気を持てるような備えや知識を心がけるきっかけに、このミニ講座がなってくれたとすれば幸いです。
なお、東区総合防災訓練は、今年は葵学区に順番が回ってきました。おそらく9月に開催されます。ご家庭のご事情はあるでしょうが、可能であればぜひ自治会に入会し、防災訓練に参加し被災生活をシミュレーションしてもらえるといいなと思います。
次回子育てサロンは4月15日(月)午前10時30分からです。2024年度も毎月第3月曜日(月曜日が祝日の場合は翌火曜日・8月はお休み)開催、予約不要です。気が向いたらぜひ遊びに来て下さいね。