令和5年、11月11日(土)午前9時半から、学区の防災訓練を行いました。
今年度は、来年度の学区防災訓練を視野に入れたプレ企画の形で、1つは、「安否確認訓練」。もう1つは「避難所運営訓練」をテーマに行いました。
参加者は、各町内の自治会1名で27名。安否確認に参加する組長等100名程度となりました。
訓練案内の文章です。
「安否確認訓練」は、指定して依頼した「組」が行いました。
事前に渡してある「安否確認訓練しませんか?」と、
「簡単町内丸ごと安否訓練セット」
を参考に、実施をして課題をあげていきます。
そして、マニュアルがあるから安心ではなく、実際に行ってみると、不都合なことや、うまくいかないことが発生しますので、それらを課題にして変更したり、やりやすいものに変えたりと、バーションアップしていくことが大切なのです。身体を動かしてみてわかることがありますし、一緒に行動することでコミュニケーションが生まれます。それが狙いでもあります。
安否確認した組長は、10時までに葵小体育館に向かい、ご自身の町内の区政協力委員(災害対策委員)に安否確認の報告をしました。
もう1つの訓練は「避難所運営訓練」です。
9時半に集合した災害対策委員等自治会の参加者は、葵学区区政協力委員川島副会長の挨拶を聞いた後、避難所運営訓練に移ります。
葵小学校の平面図を見ながら、会議室が「救助地区本部」となり、体育館の避難所スペース、講堂やトワイライトの部屋が臨時の避難所になることがわかります。また、福祉避難所スぺ―スやペット避難場所も確認できます。
また、避難所運営マニュアルを参照しながら、避難所のレイアウトを提示してくれました。避難所になる体育館を通路など区画整理して、一人当たり1メートル×2メートルのシートで居住スペースを確保していくイメージです。
※「指定避難所マニュアル(概要版)」は、名古屋市のHPから見られます。またはこちらをクリックしてください→「マニュアル」
1人当たり、又は2人分のシートの大きさは写真の通りです。
次に、避難所に来たら「避難者登録票」に記入します。
「在宅避難」の場合も、この用紙に記入して提出することで、物資や食料の配給が受けられますが、個人・世帯で登録するのか、町内単位でまとめて登録するか、登録するための周知や集約の仕方が課題となります。
また、「在宅」にするか「避難所」にするかも、ご自身で選択するための情報も必要となってきます。それもまた課題となります。
さて、外に出て、備蓄倉庫を確認します。
備蓄倉庫の「備蓄物資一覧表」は、こちらをご覧ください→一覧
校舎の南側歩道に回り、南門の近くに、「下水道直結トイレ」が設置できるマンホールを確認しました。
ここは、歩道の真ん中にあるということもあり、最後の手段として利用してほしいと言われました。
その時に使う装備に関しては、備蓄倉庫にあり、一覧表の№11になります。
またその西側に、「地下水給水栓」があります。設置マニュアルを見ながら設置します。
またその機材は、備蓄倉庫にあります。№10です。試薬を使って、飲めるかどうかも確かめてください。
そして、校庭に入り会場に戻り、アンケートを記入して終了となりました。
起震車の試乗もあり、6強の揺れを体験しました。
訓練をすれば、震災の危機を感じて、もっとしなければ、誰かと話さなければ、と強く思います。
本当に、発災した時に、まずは自分の身を守り、家族の安否を確認し、それからやっと共助ができます。
隣近所の人は大丈夫か?
在宅にするか?
避難所へ行くのか?
町内のおひとり暮しのおばあちゃんはどうするのだろう?
生まれたばかりの赤ちゃんがいたな?
外国籍の人はわかるのかな?
聴覚障害の方には情報は届くだろうか?
視覚障がいがある人は、一人で行動できるのかな?
とか、いろいろなことが頭に浮かんできます。
一人で考えることも必要。家族で話し合い考えることも必要。友人で、隣近所で、町内で、地域で、顔を合わせて防災について話し合う機会を作ることから始めましょう!